六月の開発局

「業界の人」じゃないよ

「腐った翻訳」の作り手として思ったこと

(こういうの書いておくのがいいらしいので)三行まとめ

  • 懸念されているような「腐った翻訳」をする「今回の件で出すのを萎縮しちゃう人」に「レビューしてくれる英語が得意な知り合い」なんていないと思います
  • なんで出すかっていうと「人の役に立とうとしたパターン」と「自分の役に立ったのでついでに出しとくパターン」があると思います
  • じゃあ「腐った翻訳」しちゃいそうな人はどうすればいいかっていうと、何も考えなくていいと思います

ここんところ巷を賑わせている「腐った翻訳」をかつてやった人間として、ちょっと書いておきたかったので書きます。 以下、僕が以前やった「腐った翻訳」ですが、他の人も関わってるよって、「腐った翻訳」は僕のやったところだけですよって、 当たり前ですが、書いておきます。

http://lisphub.jp/doc/google-common-lisp-style-guide/

(今久々に見たけどホント酷いな俺のやった場所。日本語ヤバイ)

で、最初の動きについて僕は何か言うつもりはないです。 それは「12人の怒れる男」のアレだと思いますから。 もちろん「そういうことをするのはあまりよろしくないことですよ」「公の場でするのはもっとよろしくないですよ」という前提でね。 そのことについて議論の余地はないと思うし、あったとしても僕はしたくないので書きません。

何を書きたいかというと、

http://blog.practical-scheme.net/shiro/20151030-translation

これについてですね。先に書いておくと書いていることは正しいと思います(思いますを連発して断言を避けさりげなくいい人アピールする作戦)。 ただ僕がちょっと思ったのは

「そんなレビューしてくれる優しいお方なんていませんよ」

ということです。僕がこれやったのはILCの前でしたから、まわりでCommon Lisp詳しい人物なんて研究室のボスしかいないわけで(以下三行削除)、ですし、 募集したところで人が来てくれるならなんで俺は登場人物が三人以下の映画ば(以下三行削除)今じゃしょーもない映像作品を(以下六行削除)ですよ。

この手の「公開してみんなで助け合って作っていこうが幻想に過ぎない」ってもうみんなわかってるわけじゃないですか。 じゃなかったらなんで著名なOSSが寄付がないと開発が止まる騒動が年に二回ぐらい起きるのかって話ですよ。

もしそのプランができる人がいたらその人すんごい人望があって有名人ですよ。

ところで、なんで僕が翻訳したかというと、いちいちGoogle翻訳にツッコむのがめんどくさくなったので、訳文コピペして日本語でちまちま修正してメモってたら、 なんか進んじゃったからです(もちろん功名心もあった!)。

つまり「ないよりあったほうがマシ」だったし、少なくとも頭の中でいちいち日本語に置き換えるよりずーっと楽だったからです。

あなたが思ってるより僕はバカだし、まあ確かに僕のあまりのバカさ加減に某勉強会では「マジかよ」とか「小学生レベル」とか「何時間説明してもムダ」とか散々言われてますけど、 まあそれでも僕と同レベルの人は地球上に多分それなりにいるわけで、いてほしいと僕自身は強く願っているわけで、だから前提としてお話ししますが (みんな僕より頭が良い気がしてなりませんが、それは気のせいだと自分に言い聞かせて生きているので現実をつきつけないでください。結構です。遠慮しておきます。)、 そういう人にとっちゃ「タガが外れていようと腐っていようと」日本語であることに価値があるんですよ。

大体世の中に誤訳なんか溢れているわけで「あ、これオンしてもダメだぞ?オンとオフ誤訳してるんじゃね?大方OpenとClose間違えたんだろ」ぐらいの気持ちで、日々を生きている日本人プログラマは多分5人はいるんですよ。

だから「今回の件で翻訳出すのをやめようかなと萎縮してしまった「腐った翻訳」をしそうだと自分で思っている人」がどうすればよろしいかと思いますと、別になんも気にしなくていいと思います。 大体、どんなものつくったって変わった人が現れる世の中です。気にしてたら何も始まりません。

それに、その翻訳、誰も読まないですから安心してください。自分がネットに書いたらなにか影響があるかもしれないなんて思っちゃいけませんよ。

(賢明なる読者諸兄はお気づきのことと思いますが、この記事もまた誰にも読まれないので、そういう人にも届かないのです。)。