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六月の開発局

「業界の人」じゃないよ

非モテ、合コンへ行く:シン・ゴジラを語る会に行ってきた(約4000字:レポートに非ず)

シン・ゴジラ」を語る会 ~ネタバレOK!!~【独身者限定】に行ってきた。なお、レポートではないので、レポートを期待している人は読まないほうが良い。

念のため書いておくがおもしろおかしくするために一部誇張したりしているし、他の人のプライバシィを侵害しないために複数の人物を統合したりしている。誤解のないよう

作戦

実際の状況が知りたければこの項は読み飛ばすことを推奨する。

なぜ行くことになったかは省略する。が「シン・ゴジラにおいてはてブで3位」という地位が最終的な出動を決意させた。戦いは勝たねばならない。勝てる戦いなら赴く価値がある。

さて、公式ページには「ファン交流を目的としており、男女比が揃わないことがございますので予めご了承ください。」とある。 僕は「おそらく男8女2ぐらいだな」そして「全枠埋まらないだろうな。8割埋まれば御の字だろうな」と予測していた。それ以前に「彼女候補を見つけよう」「伴侶候補を見つけよう」とはまったく考えていなかった。確率論的に不可能だからだ。

考えてみよう。80人の中に、16名女性がいて、そのうちの何人が「同じ映画を3回見て1万5000字の感想を書きなぐる、実際にはそれを口角泡を飛ばしながらバルカンのような勢いで喋ったりする、俺は怪獣映画を商業大作で撮るんだと喚きながら絵が描けないのにフットボールアニメを作っているアラサーの誇大妄想男」に興味を持つだろうか。ちなみに金も名声もなく、顔も「乗った人より馬が丸顔」の絶望的な感じである。絶対にない。

それでも万が一、誰かいたとしよう。だが、非モテ非モテになる最大の理由は「選り好みをする」ということである。特に非モテに多いのは「小学校のとき好きになった女の子が忘れられない」というパターンだ。というか、非モテのほとんどはこれである。なぜイケメンで親も金持ちでマトモに働く秒速5センチメートルの主人公遠野貴樹君は、あんなことになってしまったのか。それは彼が明里のことが忘れられないからである。少なくとも僕はかなり選り好みをする方だ。

例えば、僕は理想の女性は、と聞かれると「PSYCHO-PASS常守朱」と答えている。常守は素晴らしい女性である。結婚相手として「ある意味」常守以上の存在はないと思っている。極めて安定した精神、高い思考能力と倫理観、肉体的にも精神的にも恐ろしく強靭な上とても可愛い。カツカレーの上にハンバーグを積載し、さらに卵を乗っけたみたいなフルスペックの女である。仕事もできるから、お互いがお互いの収入の予備として機能するだろうし(彼女に一方的に依存することにはならないと信じたい……信じたい……)、彼女に負けたくないと思うことで自分も高められるだろう。相談相手としても優秀である。葬式を出したり相続したり、家を建てたり車を買ったり、子供が学校で起こしたトラブルを収拾しなければならないことを考えれば、常守ほど素晴らしい女性はいない。軽自動車みたいな女が跳梁跋扈するアニメ界において、常守朱はまさにランドクルーザー、例えドライブシャフトが折れようとも、地球上のどこからでもお家に帰れる安心感のあるキャラである。人生の伴侶として申し分ない性能を持っている。

が、実際に常守と結婚するとどうなるか。間違いなくその高性能な邪魔者を排除したいと思う存在によって、自分が残忍な手段で殺害されたり、死んだほうがマシレベルの拷問にかけられることになるだろう。残念な話である。

もう一例あげよう。千反田えるは大変すばらしい少女である。僕が高校生なら是非彼女になっていただきたいと思う女性である。淑やかな色白黒髪ロングヘア、体格も良く料理上手で世話焼き、常守のように伴侶がテロの標的になる可能性もおそらくない。が、彼女としては魅力的だが、結婚相手としてはいかがなものかである。千反田の結婚相手としてのまずさを知りたければ「あきましておめでとう」の回を観るべきである。千反田は正月早々、夜も明けていないのに近所付き合いに駆り出されている。娘の千反田がこの忙しさである。こんな女と結婚したが最後、盆暮れ正月は各種イベントの消化に追われ、知ってるやつも知らんやつもまとめて法事は50回忌までコンプリートすることを強要され、ゴールデンウィークは農繁休暇に早変わりし、シルバウィークも秋祭り等で潰れ、土日もゆっくり寝ていることは許されない、定年退職後も文字通り死ぬまで続く地獄の生活が待っているに決まっている。安易な気持ちで色香に惑わされてはならんのである。なお、僕は伊原摩耶花がかなりのお気に入りである、と念のため書いておく。

「あの子は可愛い」とか「あの子と話をしているとおもしろい」という感覺は僕にもある。けれども、それと「彼女」とか「結婚」は別物で、そんなんだからモテないのである。ああ、こうやって自分がなぜモテないかがよくわかるように書いてしまうあたり、俺の芸も気合が入っているな、と思うが、こんなことより映画を認めてほしいと思っている。

そろそろ話を戻そう。ではなぜ行ったのか。「ファン交流」をしたかったから、である。

せっかく思いついた「シン・ゴジラの犯人と牧教授は殺された説」とか「なぜアニメ版GODZILLAは人の話になるのかの別解説」とか「シン・ゴジラの続編予想」を披露したかったのである。「牧教授は殺された説」は実際の映画の内容に基づいているが、若干の二次創作性があり、ブログで公にできないのだ(映画の中で明確に語られてないことを幾つかの要素から推測して話を組み立てているので創作と言える)。そして次の話は、変なことを言い出す奴が出かねないのでとてもオープンにはできない。続編予想も二次創作性があるので、これもブログや同人誌には書けない。というわけで、知らん奴と話して、言いたいことを言いたかったのである。

それから、今まで僕の話を楽しんで聞いてくれたのは、基本的に僕の同僚や友人といった僕と親しくしてくれる人たちである。けれども、初対面の人に僕はその人が知らない映画のおもしろさを上手く伝えられるかどうか試したかった。僕は他人に億単位でゼニを出させて自分の作りたいものを作って皆で幸せになることを夢見ている。初対面の人物にある程度評価の定まった他人の映画の良さを共感してもらえるよう語れない人間が、自分の作品にゼニを出してもらえるわけがないのだ。

くわえて、特撮ファンとお友達になれれば、自分が怪獣映画を撮る時に応援に来てもらえるかもしれない、という下心もある。

だから、行くことにした。

実施

服装はまよったが、普段会社に行くときの格好でいった。

会場に到着して、運転免許証を提示して、受付のお姉さんに「今日のことをブログに書いても良いか」と一応確認した。もちろんおっけーだと言われたので書いている。表がシン・ゴジラのメインビジュアル(中村憲剛選手のように使われたアレ)、裏が54ゴジラのポスタ画像になっていて、中には横浜の展覧会とジ・アート・オブ・シン・ゴジラのチラシ、それから団扇が入っていた。そうそう、どうやらジ・アート・オブ・シン・ゴジラは返品できないらしく、書店によっては先払いを求められるので注意したほうが良い。

テーブルを指定する番号が記された名札が渡された。名前と鑑賞回数、好きな登場人物を書く欄があった。尾頭がやはりいちばん多かった。僕は空欄とした。キャラ萌えが本作にはないからである。僕は演技を見ているが、キャラクタを見てはいない。

年代的にはやはり「VSシリーズリアルタイム世代」がほとんどだった。また、意外なことに男女比はかなり5:5に近かったと思う。結構騒がしくて、怒鳴らないとまったく聞こえないので、声がかれてしまった。

何分かテーブルで好きに喋る時間があり、そこはpersonal serviceである。2回ほどくじを引いて席替えとなった。例のエントリィを読んでいらっしゃる方がいたので、では僕のスタイルを知っているだろうと思い、一度だけ「牧教授は殺された説」を披露できた。聞いてくださった女性にはお礼を言った。最初は不満そうだったが、話が進むとそれなりに理解してもらえたようなので(目の前のキモヲタが熱く語ってるし、邪険にするわけにもいかないと気を使ってくれたのだろうが)、よいことにした。他にも何名か読んでくださっている方がいた。とても嬉しい。

その後クイズがあったが、なかなか難易度が分散していて、よかったのではないだろうか。一問外したが。景品はムービーモンスターシリーズだった。くじ運はないので、もちろんもらっていない。

酒もあったし、ケーキも振る舞われたが、ちょっと最近暴飲暴食気味なので食べていない。軽く昼食程度と、コーラとジンジャエールだけもらった。

名言缶バッジなるものが販売されていて、結構お買い上げになっている方がいたようだ。僕は実のところ、あまりシン・ゴジラで印象に残っている名言というのがないので、眺めるだけにした。それよりも、缶バッジを作るところがとてもおもしろかったので、観察していたら、説明してもらえて嬉しかった。

東宝バンダイの方がいらっしゃっていて、アニメ版GODZILLAについての印象を聞かれたので、この前のエントリィの結論部分だけかいつまんで伝えた。どうやら気にされているようなので、機会があったら伝えると良いのではないだろうか。他にもいくつか質問されたので答えておいた。

それからアンケートがあった。反応次第ではまた開催するかもみたいなことがぼかしてきこえた気がしたので、やってほしかったら言えば良いのでは、と思う。

もちろん、まわりには異性との交流を試みたり、婚活をされている方もいらっしゃった。連絡先を交換したりも頻繁にあったようだ。僕も主に男性陣と交換したし、ここのアドレスを広めたりした。他にも、一緒に横浜の展覧会に行く計画や、もちろん劇場鑑賞に行かれる計画を立てている方もいらっしゃった。つまり、好きにすれば良いとおもう。少なくとも、私は好きにした。

ただ、これだけは注意しておくべきだが、所謂「ニワカ」の方がかなりいらっしゃる。そしてその中には「シン・ゴジラがすべてでほかは考慮にも値しない」と思われている方もいる。そこまで行かなくても、シン・ゴジラのキャラについて語ることが主目的の方もいらっしゃる。また、そうでなくても、僕なんかは樋口監督はじめ多くのスタッフが共通しているし、歴史の一つなのだから平成ガメラについてもたくさん語ったが「ゴジラの席でガメラについて語るなんて」と思っている方もいる。皆で楽しくやりたいと思っているところで喧嘩をすることに価値はない。だから、一定の配慮と妙な言い方だが警戒心を持っていく必要があるし、同じ空間を共有しているのだから「ぬかりなく」やることが必要だとは思った。

終わってから8人で連れ立って近場のファミレスで3時間ほど話した。なかなか楽しかった。話したかった3つの話はもちろん話したし、他の特撮のことや、鉄道のことなんかも話した。

具体的には書けないし、異性絡みではないが、素敵な出会いもあった。ので、行ってよかったと思っている。

明日から戦わなければいけないから、がんばろう。