六月の開発局

「業界の人」じゃないよ

また可愛い後輩に叱られそうなことを

f:id:TOYOZUMIKouichi:20170331075914p:plain はじめに肝心なところを書いておこうと思います。来週水曜日、つまり2017年4月5日から、13週間かけて毎週小説を発表します。ぜひ、読んでください。17歳の少年が監督として祀り上げられた部活で、いかに最初のシーズンを戦い抜いたか、というお話です。

昨年はいろいろ発表した年でした。まず、ちょうど一年前にはアニメを5秒ほど作って公開しましたし、映画祭にも何本か出品しました。同人誌も頒布しましたし、ブログに記事を書いたら、ものすごくたくさんの人に見てもらいました。よかったと思います。

昨年に限らず、いろいろと発表してきましたが、実はやっていなかったことがあります。それは、最も自信のあるものを発表する、ということです。

糊口を凌ぐために書いているプログラムや、メディアやブログの記事などいろいろ発表していますが、最も自信のあるものではありません。映像作品であったとしても、最も自信のあるものを発表したことは一度もありません。

それは、やっぱり怖かったからです。自信のないものであれば、どう否定されようが「まあこんなもんだよね」で済ましやすいので、発表しやすいのです。今日も下手な絵を掲載しましたが、別にこれを「下手だ」と言われても「まあ、下手だよね」の一言で済みます。

こういう話の流れにしているのだからわかると思いますが、自信のあるものを発表しようと思います。長年作っている、THE NAME OF THE HEROINEというお話を少し小説として描こうと思います。前みたいにPixivに上げるか、なろうに置くかはまだ決めかねているのですが、少なくともすでに全13話のうち8話は脱稿しており、基本的に一日1話書けるので、最後まで行くでしょう。頭のなかにほとんど話はできているので、それをいかに出力するかだけの話ですから。

とはいえ、出力速度と時間には限度がありますから、一話大体5000字です。小説の技術がないので読みにくいかと思いますが、短いので読みやすいとも思います。なので、読んだり、感想を言ってくれたり、紹介してくれると嬉しいです。

さて、自信のあるものってなんなのか、って話を書きたいと思います。別に小説に自信があるわけじゃありません。技術がありませんし、新人賞で歯牙にもかけられなかったことが二度ありますし、何度か発表していますが芳しい評価ではありません。

昨年発表した作品のなかに「失われたフィルムを求めて」という作品があります。この作品は、完成させられなかった作品をまとめて新しく作品として仕上げたものでしたが、今まで「よかった」とか「映像がきれいだった」というのが大方の評価であった僕の映画作品とは違って、ある評価を普段とは段違いの人数からもらいました。それは「おもしろかった」です。

作品をつくるとなると、やはり否定されるのは怖いので、どうしても他人に説明可能で、はっきりとした長所を用意します。それは例えば映像の美しさやカッコよさやすごさであったり、お話であったら燃える展開や泣けることだったりします。別にそれが悪いとは思わないし、今までもそうしてきたし、これからもそうすると思います。

でも、僕はおもしろいことを大事にしたいし、おもしろい作品を作りたくていろいろなことをやってきたので、そこに自信があるわけです。というわけで、今回の小説はおもしろいです。またその話かよ、と思われるかもしれませんが、僕は庵野総監督が「なによりおもしろい、おもしろい日本映画を目指してやっていきたい」と言った姿を劇場で見て、純粋に憧れました。なので、その真似をしようと思います。

一方、THE NAME OF THE HEROINEはTVシリーズのアニメとして妄想しています。ですから、そのまま小説にしてもおもしろいはずがありません。というわけでAnother Sideです。アニメで僕が描こうと思っているもののその一部分、つまりお話の部分を、時にそのままなぞっていますが、時にまったく別の視点から描いています。そして、全26話のものを半分、13話しか描いていませんし、肝心な部分も描いていません。二シーズンに渡る物語なのに、最初のシーズンの終わりまでしかありません。それでも、この作品のおもしろさは伝わると思っています。そして、「これは本来の姿の方がもっとおもしろいはずだ」と思ってもらえると信じています。

10年前の4月1日、僕は大学生になりました。大学生、大学院生としての生活はとても楽しかったし、今こうして作品を作っているのも、大学生のときにいろいろなことができたからです。そして10年前の今日、つまり3月31日も楽しくしたいと願っていたことを覚えています。これからをもっと楽しくするために、覚悟と勇気を持って、今再び手を打っていこうと思います。

この作品は、17歳がとても幸せとは言えなかった自分の恨みと辛みでできた作品です。どんな手を使ってでも逆襲を誓う、自分たちの欲望を実現するために、勝利を掴み取るために、あらゆる誹りを慮ることのなかった少年たち、少女たちの、穢れきった戦いの物語です。その純粋無垢な輝きにご期待下さい。