六月の開発局

「業界の人」じゃないよ

わたしにできること

Twitterでは散々書いているが、先日の第七次米子映画事変で行われた第10回全国自主怪獣映画選手権<米子大会>で、新作「空」を発表した。コンペティションとしては堂々の無得点、当然の最下位に終わったが、以前から何度も書いているようにコンペティションの結果は自販機の二本目なので、別に構わない。

作品がこうして世に出て大勢の方に見ていただけたこと、田口監督を始めとした何人もの実力ある方たちからいろいろな形で叱咤激励いただけたこと、新しい出会いがあったこと、嬉しいことはたくさんあるが、実は一番嬉しいこと、満足していることは、自分の「絵を作る能力」をちゃんと示せたということだ。

僕は5年前の夏、東京で映画を撮っていた。それは未完成の映画になってしまったけれど、その時得られた輝いたショットはこの夏の終わりにすべて使いきった。そして僕はそのショットに自信を持っている。その自信があるから、一歩前に踏み出してみよう、そう思ったのだ。なぜそんな自信が持てたのか、それはいつになるかわからないけれど、その作品を公開する日がくればきっとわかるだろう。

ただ、言葉で説明するなら、そこには、僕の観る絵の強さがある。小説としては歪でとても勝負にならないものを作ったかもしれないが、お話としては戦えるものを作った。同じように、写真集としては勝負にならないものかもしれないが、絵としては戦えるものにできる、そう思えた。

「ああ、豊住はこれだけの話を作れて、これだけの絵を作れて、これだけ時間を作れるのだから、その力が発揮されれば本当にすごいものを作れるんだろうな」と思ってほしいから、作れる、そういう気になった。

そして青い森へ旅立った

実際に「(合成の)下絵はよかった」とか、たくさん言ってもらえたので、素直に嬉しい。そして、僕が昨年やった破壊のこともちゃんと覚えていて、こうしたらいいんじゃないかとか、優しく導いてもらっていることはわかるので、難しいことはたくさんあるけれど、やっていこうと思っている。物語を感じたい、とかそろそろちょっと長い、お話を見たいとかも言ってもらえているので、次はちょっと長いものを作る予定だ。田口監督と間宮さんにはこっそり話した。

どう考えても手が足りないので、ここで募集することもあるかと思う。その時は、よかったら、手を差し伸べてほしい。

filmassembler.com

もちろん、映画を作っているが、映画だけを作るわけではない。既報の通り、小説は書かれているし、同人誌も作っているし、写真集も作っている。できれば、楽しみにしていてほしい。いろいろなものを作っていくことが、すべての作品をより良いものにしてくれると信じている。いろいろな経験が、自分にできることを育て、また経験を豊かにしてくれるからだ。