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@TOYOZUMIKouichi

UEFA Champions League 2017-18 Final - Real Madrid C.F. vs Liverpool FC

ワールドカップへの期待が高まる中今年は久々に生中継で見ましたチャンピオンズリーグ決勝。レアル・マドリードリバプールを制して三連覇となったわけですが、まあちょっとレビューを書いてみようと思います。これで評判が良ければワールドカップでも書くかもしれません。

記憶に頼って書くので間違いあったらごめんなさいね。

えーと案の定というかなんというか、実況のリバプール贔屓のすごいこと。まあそうですよね、バルセロナ=ペップ様を破って決勝に出てきたわけですから、リバプールに勝ってもらわないと困るわけです。ロス・ブランコスを倒してもらいたい気持ちはわかります。ペップバルサ時代のWOWOWの実況解説の贔屓っぷりもすごかったですが、今日のもすごかったですね。ただ、こういう実況解説をされると僕のなかに眠っているマドリディズモが目覚めてしまい、勝ってよかったと思うわけです。あんまり気分のいいゲームではありませんでしたが。

さて、おそらくリバプールのゲームプランは、クロップらしく前線の高い位置からプレッシャをかけてボールを奪い、早い時間帯に点を取りたいというものだったと思います。かなり圧の高いプレスがかかっていて、非常に厳しいものになっていました。

ではなぜこれが上手く行かなかったのか、という話だと思います。非常にいい感じで攻めてはいる、しかしなかなか決定的なものにならない。それはレアル・マドリードの経験、とりわけ、ラファエル・ヴァランという18歳のときからおっさんみたいなプレィをしているセンタバックがよく作用していたのではないでしょうか。

3:30あたりのヴァラン、4:00あたりのラモス、5:10あたりのモドリッチ、5:40と6:30あたりのヴァランと、かなり早い時間帯にヴァランを中心に読んで読んで読んで、最後の一枚を割らせなかったんですね(雑なメモが残っているだけだし、クソ眠いのでヴィデオ確認してません)。最近ポジショナルプレィつまり逐次個人位置最適化とかが評判になっていますが、ヴァランが非常にいい、守れる位置にいたので点を取られなかった、これが大きかったと思います。このあとナバスがセーブしなければならない状況が生まれたんですが、序盤の高い圧力をディフェンスの選手で凌げたということが大切なんではないでしょうか。

これが同じ無失点であっても、キーパが奮戦したという話だと雰囲気は悪くなるので。

ジダンだってリバプールが最初に高い圧力をかけてくるのはわかっていたと思います。それをいかに受けきるか、という話を非常に上手く達成したと思っています。圧力をかけるということは脚を使うということですし、その中で点が取れれば足が止まってきますからね。だからこそモドリッチがあそこまで守備に奔走し、攻める時はベンゼマロナウドのふたりでなんとかしなさいというシステムにしたのでしょう。先日シャビに散々ディスられて、カゼミーロが怒ったアレです。しかしカゼミーロは怒り甲斐がありましたね。

あとまあマルセロはほっといても上がっていっちゃいますしね。で、後半にベイルを入れて点を取ろうという作戦が見事成功したんじゃないでしょうか。ベイルに守ってね、というより、イスコに言ったほうがいいような気もしますし。

実際のところ、実況は必死にリバプールが押している押していると言っていましたが、パスの数や成功率を見てもレアルが上手く試合をコントロールしていたと思います。フットボールは陣取り合戦ではありません。いくらボールを保持して前に進んでいても、それが上手く受けられてしまえばゲームを支配しているということにはならないのです。レアルは低い位置で細かくパスを無駄に回すことで、ゲーゲンプレッシングを疲労の時間に変えていきました。リヴァプールにはああいうときに一旦自由にさせて、奪えるところで襲いかかる、みたいな巧みさがほしかったと思います。

クロップはカードを切れなかったですが、早い時間帯に点を取ることに失敗して、皆が脚を使い切ってしまっていたら、できることはないと思います。ここでじっくりボールを保持して回復を待てるような選手が揃っていればよかったんですが、そうではありませんから……。

しかしこのゲーム、ペップ・グアルディオラを教祖に据えたフットボール界の最大勢力にはまったく評価されないでしょうね。うふふ。

まあ、レアルのパスは非常に雑なものが散見しました。もちろん「おお、さすがリーガ」と言わんばかりのスパッと決まるようなシーンもあったんですが、全体的に「ああ、これじゃあリーガであの成績だわ」と思わされるものでした。ロナウドも、最初に良いクロス挙げたりとか、幻の先制点とかはよかったんですが。あと乱入者のせいでめちゃくちゃですわ。あのときの実況は青嶋アナウンサに全面同意します。

あと、モハメド・サラーのけがについてセルヒオ・ラモスを無関係な事件と絡めておちょくるような輩は恥を知れと思いますね。全方向、すべてを侮辱している。そのあたりも含めて、気分のいいゲームではありませんでした。サラーもカルバハルも軽いけがであることを祈ります。